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他国に学び、異国で学べ

2009年10月1日 木曜日

08-09101鹿児島中央駅前の広場に「薩摩藩英国留学生」の銅像がある。幕末の1865年、薩摩藩は15名の藩士をイギリスに派遣したが、当時江戸幕府は日本人の海外渡航を禁止しており、彼らはいわゆる密航留学生であった。

その背景には、1863年(文久3年)の薩英戦争で強大な西欧文明に屈した薩摩藩が、攘夷というものがいかに愚かな政策であるかを実感し、逆に西欧の知識や技術を積

極的に吸収して藩(国)の力を増強させる方に転換したことがあげられる。 また、当時すでに亡くなってはいるが、英明と謳われた藩主島津斉彬の世界観や、その思想を受け継いだ西郷隆盛や大久保利通らリーダーの意思決定が働いていることは言うまでもない。 海外に赴いた幕末・明治の志士や留学生が、短期間の滞在や留学でものごとの本質を捉え、そのシステムをまるごと理解し、日本に移植したことに驚愕する。それは、政治・軍事に限らず、自然科学、社会科学全般におよぶ。何が、それを可能にしたのか・・・。

 

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もし、彼ら留学生と日本政府に招聘された外人教師がいなければ、近代日本を作り上げることはできなかったであろう。 平成の今、日本から多くの留学生が海外に赴き、同様にアジア・アフリカから沢山の留学生が日本に来ている。総じて日本からの留学生は「自分のため」に留学し、日本への留学生は「自分のため」とともに、母国への貢献も重ね合わせて学んでいる。

先日、我が家に9人の留学生が遊びに来た。“母国ミャンマーに新しい農業技術を持ち帰り、収穫量を上げたい・・・”、“母国セネガルに、バイオテクノロジーの技術で貢献したい・・・”、“母国ナイジェリアに、統計経済学を普及したい・・・”喜々として語る彼らに明治の日本人留学生がダブってみえる。 日本は短期間で近代国家の礎を築き、1905年に日露戦争で勝利を収める。明治になって僅か38年である。この時の連合艦隊司令長官東郷平八郎も、1871年からイギリスに留学している。彼が在学した「Merchant Navy College(商船学校)」の考課表が残っているそうだ。

能力(Ability)はGOODで、行儀・品格はVERY GOODと記されているそうだ。そして何より、静かな気迫が特徴的だったそうな・・・。(高原要次)

ラーニング・フォーラム2009ご報告

2009年9月2日 水曜日

「ラーニングフォーラム2009」を開催いたしました。多くのお客様にご参加いただき、大変好評の後に終了することができまし。た内容について簡単に、報告いたします。
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開 催 日 2009年9月1日(火) 13:00~17:00
開催場所 福岡国際会議場 501会議室
講 師 末吉紀雄様(コカ・コーラウエスト株式会社 代表取締役社長兼CEO) 

高田圭悟(ラーニング・マスターズ株式会社パフォーマンス・コンサルタント))

音 楽 六子様

13:05~ オープニング:ラーニング・システムズ株式会社 代表取締役社長 高原 要次

 
07forum2009-2●ラーニング・システムズの企業理念、考え
・“学習を通して成長し、人の役に立ち、人生を楽しむ”

●ラーニング・フォーラムのコンセプト
・「成長曲線」今までの延長線上では成長はできない
・「学習する組織」づくりのお役立ち

●戦略型リーダー
戦略とは「戦」に勝つための方策。企業では明日の勝利のための経営のやり方
・過去の成功パターンを捨てる
・環境に学び、柔軟に対応する
・強いミッションと明日への明確なビジョンで今を変える

●今回のフォーラムのテーマ 「戦略型リーダー」
・思考の品質を上げ新しい明日を創る人

13:25 ~ コカ・コーラウエストにおける企業再編戦略について~
コカ・コーラウエスト株式会社 代表取締役社長兼CEO 末吉紀雄様

企業再編を通じ、学んだことや感じたこと、そしてこれからのコカ・コーラウエストの取り組みについてご講演。 

07forum2009-3●飲料業界とコカ・コーラウエスト
「びん」が中心の時代は、飲料販売とびんの回収という、いわば「動脈と静脈」の商売が中心であった。しかし、缶やPETが主流になると飲料販売のみでの商売が可能となり、新規参入企業が増加、非常に厳しい業界となった。
また、市場や消費環境の変化に伴い、パッケージがびんから缶・PET中心に、販売チャネルもスーパーやコンビニエンスストア主流に変化してきた。企業そのものも、まさに「変わらないと生きていけない」時代となった。
そのような状況でコカ・コーラウエストは、企業再編を行い、変化に対応してきた。1999年北九州コカ・コーラと山陽コカ・コーラが合併し、コカ・コーラウエストジャパンが誕生。
その後、三笠コカ・コーラ、近畿コカ・コーラと合併、南九州コカ・コーラと資本業務提携し、国内最大、世界でも有数の規模を持つコカ・コーラウエストが誕生した。変化に対応するための戦略の1つが「企業再編」であった。

●企業再編の振り返り、それを通じて学んだこと
市場の変化に対応するために、1999年以降、企業再編を行ってきた。現在、コカ・コーラウエストは県境のビジネスではなく、西日本一帯を営業エリアとしてとらえビジネスを展開している。
エリアが変わりお得意様も変わり会社自体も変わった。明日を生きるためには、過去の基準や今までのやり方を捨て、新しい基準で物事を考えることが求められる。
異なる会社が合併をすると、仕事の進め方や組織の考え方、そこにいる社員一人ひとりの考え方が異なるため、様々な問題が起こるものである。だからこそ「凡事の徹底」やビジョンを浸透させるための取組みが欠かせない。「悪貨は良貨を駆逐する」のが自然の原理であるため、社員が苦労しないように教育と訓練のバランス必要となってくる。教育は知らないことを教えること、訓練はそれを繰り返し行い身につけることである。教育と訓練の比率は4:6が望ましい。

●コカ・コーラウエストのこれから
コカ・コーラウエストグループの経営理念、目指す経営の姿、グループ経営体制を共有したうえで、既存ビジネスは拡充しつつ、将来を見据えた体制の強化を実施しながら飲料を基軸とした新たなカテゴリーへの拡大を行っていきたい。

14:50 ~ Six Thinking Hats? ~平行思考のためのツール~
ラーニング・マスターズ株式会社 パフォーマンス・コンサルタント 高田圭悟

効率的・効果的・納得感に優れた「質の高い思考法」の紹介 

07forum2009-4●シックス・シンキング・ハッツとは
ビジネスを進める上での基盤となる「考える」こと、その品質を上げるためのツールである。
なぜ、このツールが有効なのか、物事を考えるときに陥りがちな2つのワナから考えてみる。

1.一つ目のワナ「混乱」・・・一度に複数のことを考えようとするため
混乱の原因は、一人ひとりの思考の「くせ」である。情報を重視する人、直感に頼る人、批判的な見方の人など、思考には「くせ」がある。

2.二つ目のワナ「対立」・・・エゴとエゴがぶつかり合うため
対立の原因は「私は正しい、あなたは間違っている」という思考の「くせ」と「くせ」がぶつかり合うからである。これでは衝突、攻撃的、非建設的非生産的なやり取りになってしまう。
、話し合いから得られる成果に目が向き、建設的・協力的な態度で考えられるようになる。
こういった混乱や対立を避けるために有効なのが、物事の側面を1つずつ考える平行思考である。平行思考の具体的な方法が、シックス・シンキング・ハッツである。この思考法を身につけることで、混乱を避け、多面的に物事を考えられるようになる。また

●活用場面
<マネジメント>
参加メンバーの意見を引き出しながらのミーティング進行。部下育成。業績評価。計画立案
<マーケティング・研究・企画開発>
商品・サービスの企画。マーケティングプラン。リスク管理。品質改善。
<営業>
販売戦略。顧客分析。提案書の充実化。お客さま思考の営業。面談の進め方。
<個人・プライベート>
高額商品の購入。悩み解決。禁煙・ダイエットの促進など。

●導入事例の紹介
大手銀行や機械メーカー、化学メーカーでの導入事例を紹介。
知識の量が組織の成功を決めるのではない。得た知識をいかに活用するかが組織の成功につながるのである。そのために優れた思考法を身につけていただければと思う。

15:55~ ラーニング・システムズからのお知らせ〜
ラーニング・システムズ株式会社 営業部長  高山 有朋

ラーニング・システムズの近況について3つの視点で紹介 

07forum2009-5●現在の取組みについて
セールス分野、マネジメント分野、サービス分野へ取り組みはもちろん、最近ではビジネスの基盤となる共通プログラム分野や能力アセスメントツールの充実を図っている。

●公開講座について
「営業マンの人数が少なく営業研修が会社単位で実施できない」、「新人研修担当になったが、新人研修で何を行えばよいのか、どう行えばよいのか分からない」等、あらゆるニーズに応えるべく、今後は公開講座を充実させていく。

●能力アセスメントツールの紹介
1.EQ調査
EQとは、具体的には「自分の気持ちを把握し、コントロールする力」「周囲の人の気持ちを察したり、理解したりする力」 「人間関係で上手く対処する力」などである。

2.営業力調査
目的は、営業担当者のパフォーマンスに影響がある2つの要因(個人的能力と環境要因)を調査し、営業力向上の手がかりをつかむことである。

ラーニング・システムズでは、各企業それぞれの課題にあわせた解決策を提供させて頂いているため、ここで紹介するのはあくまで一部である。今後も各企業の課題解決や要望にお答えできるよう努力していきたい。

16:45~ こころ歌 六子様

07forum2009-6●島根、松江在住のシンガーソングライター六子とパートナーもりゆみこ、ふたりによるライブ。
「縁」をテーマにした曲、地元島根の安来節を取り入れた曲など、まさに心に染み入る歌ばかりであった。
「エイサッサ―」と参加者全員で拳を振り上げ歌うシーンも見られ、会場が一体となり六子の世界に浸っていた。
 

 

 

効果的なミーティングを実施するためには

2009年9月1日 火曜日

会議やミーティングで議論に十分時間をかけたが、最終的に有効なアウトプットが出なかったという経験を多くの人がしているのではないだろうか。なぜそうなってしまうのか?私たちは誰でも考え方の癖を持っている。常に楽観的に考える人、反対に常に悲観的に考える人、直感で決断する人、他の人の意見を否定しがちな人などさまざまである。問題は自分の考え方の癖に縛られてしまうことで新しい発想が持てなかったり、またそのような考え方を否定して進行を妨げ、ミーティングを非生産的にしてしまうからである。その解決策は、バランスの取れた多角的な考え方“平行思考Parallel Thinking”をメンバー全員が身につけ、ミーティングで効果的に活用することである。

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その平行思考を活用した思考法が6つの思考タイプ“シックス・シンキング・ハッツ”である。例えば、「新しい商品・サービスの開発」について、この思考法を使い、次のように組み立ててみるとしよう。

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今はどの色のハットかを明確にし、かつハット毎の時間を守りながら進めていくことにより時間を短縮し、思考の品質を高め、最終的には効果的なミーティングを実施することが可能になる。詳しくお知りになりたい方は研修コース「STHシックス・シンキング・ハッツ」をご覧いただきたい。

お客さまに品質の高い商品と安全を届ける:株式会社マルタイ様

2009年8月1日 土曜日

08-09081株式会社マルタイ
代表取締役副社長兼営業本部長 永井建一 様
当社は経営方針の中心に「品質と安全」を据え、棒ラーメン、皿うどんを核とした様々なドライ製品を、九州中心に広島、大阪、東京という幅広いエリアで展開しています。マルタイの製品をより多くの皆様にお届けするために、マルタイブランドを進化させ、長期的にお客さまを創造していくための様々な取組みをしております。現在力を入れている取組みは「お客さま価値を高める」「お客さまの声を素早く商品に活かすための新工場建設」「人材の育成」特に「信頼される営業マンの育成」ということが挙げられます。08-09082

◆お客さまの価値を高める 安心・安全そして「また食べたい」と思っていただく商品を作るためにも、自己満足ではなく、消費者のニーズに合った商品を作ることが重要です。地域での好みの違いを商品にどう反映させるか、お客さまの集客アップにつながるような商品やお店作りはどういったものか。皆でアイデア、企画を出しあい、常に発信していくことで、お客さま価値を高めます。
◆お客さまの声を素早く商品に活かすための新工場建設 高品質で信頼される商品を市場に投入し続けるためには、ハード面の整備も重要です。新工場の建設によりお客さまの声を素早く商品に反映させるための能力を高め、より一層の品質と安全の向上を目指します。
◆人材の育成、特に信頼される営業マンの育成 商品を作る、商品を発信するのは「人」です。マルタイブランドを進化させ、マルタイの継続的なファンを作るために、中長期的な視点で人を育てていくことが会社の使命であると考えております。
ラーニング・システムズ社とは、お客さまとの信頼関係をより強固にするため、営業力を強化するという目的でお付き合いをしております。「単にドライ製品を売るのではなくマルタイやマルタイの営業マンの信頼を売る」ために、お客さまとの接点である営業マンに対して研修を実施しております。体系的かつ実践的な内容であるため、新人からベテランまで営業プロセスとスキルの共有ができたこと、かつグループワーク等を通し、個々の営業活動の整理ができたことが大きく、効果が期待でき、実際の営業活動に生かせる内容だと思います。
08-09083マルタイは、今後もお客さま第一に考え、安心・安全で、「また食べたい味」と思っていただく商品を作り続けます。「食」を支える存在として、従業員一丸となってお客さま価値を高めていきます。

“北辰斜にさすところ・・・”(2) ~映画製作と活動屋たち~

2009年6月1日 月曜日

08-0906旧制第七高等学校造士館(鹿児島大学の前身)を舞台とした映画「北辰斜にさすところ」の製作に関し、企画・資金集めから、撮影、上映と深くかかわったことは、何にも変えがたい経験であった。

旧制高等学校の教育とその時代を生きた若者たちの青春を縦軸に、戦争や家族、その後の晩節を横軸にしたこの映画のクランク・イン(撮影開始)は2006年10月、全国公開が2007年12月である。監督は神山征二郎、主演は三國連太郎・緒形直人、他に林隆三、北村和夫、佐々木すみ江、犬塚弘、坂上二郎、永島敏行と、そうそうたる役者さんが顔を揃えている。興行収入は決して満足できる数字ではなかったが、三國さんが「釣りバカ日誌」とこの映画で「毎日芸術賞特別賞」を、神山監督が「日本映画復興会議・復興賞」を受賞されたことは、映画製作委員会としても誠に喜ばしい限りである。

さて映画製作、脚本があがると、監督の召集に“活動屋”たちが集い、撮影現場では、それぞれがプロの技を発揮する。カメラ、照明、美術、衣装、大道具・小道具、音楽、録音、編集・・・。

監督の“よーい、本番!”の声でカチンコが音を立て、撮影シーンが繰り広げられる。 感心するのは、「仕事の指示」が少ないこと、粛々とそして極めて短時間に準備が整い、効率的に撮影が進んでいく。まさに「プロの仕事」、妥協を許さず、詰めの甘さを残さない。

(1) 各人が高い専門技術を持ち、他に依存しない匠の仕事をする。

(2) シナリオの内容や映画製作の全体像の把握と、自分の仕事の位置づけが明確であり、Pro-Actで仕事をしている。

(3) “いい映画を撮る”という目的のために、いろいろなアイデアや改善策が生み出され、仕事の質が継続的に上がっている。 ロケは数ヶ月に及ぶ。ロケ地の宿舎や飲み屋では、活動屋たちが酒を飲みながら口角泡を飛ばして映画作りを熱く語る姿をよく見かける。文字通り、彼らは“活動映画”が好きで好きでたまらないらしい・・・。

三國連太郎さん、齢87。素敵な方である。シャイで腰が低く、周りの人には分け隔てなく誠実な態度を示される。また、役者さんの多くは礼儀正しく、気遣いもあり、普段は我々一般人と殆ど変わらない。彼らの“芝居”(演技)については、その可否は監督が持つ。納得するまで、何本でも、何時間でも撮りなおしをする。 私も、五高校長“溝渕進馬”役で役者デビューを果たし、エンドロールに名前が出る。何度も何度も「本番」を撮り直し、ようやく監督のOKが出たが、編集後の本番フィルムでは私のセリフはカットされていた・・・。とてもプロの役者にはなれそうにない。(高原要次)

お客さまとの初回面談を成功させるためには?

2009年5月1日 金曜日

200468495-001新社会人になって1ヶ月、入社時の基礎研修もそろそろ終盤を迎え、いよいよ5月から営業担当者として一人でお客さまを訪問するという方も多いのではないか。今回は、お客さまとの初回面談に成功する確率を上げ、2回目の訪問につなげることができるようになるための手掛かりをご紹介したい。

まず、営業担当者の仕事の目的は、 “お客さまの問題解決を通して満足を提供することにより利益を創造する”である。ところが、新人営業担当者が陥りやすい行動は自社商品やサービスを“提案する”ことに時間を掛けてしまう。初回訪問でのお客さまに対する緊張のあまり“話をしないといけない・売り込まないといけない”という思いが“説明する・提案する”という言動に表れてしまうのである。これでは初回面談でお客さまとの間に良い関係が構築できずに面談に失敗し、2回目面談の約束が取れない結果となる。

お客さまとの“問題を合意する・共有する”ためには、色々な情報を聞き出す作業が必要である。そのためには、お客さまと間に本音でフランクに話が出来る“良い関係”を構築しておくことが必要である。すなわち“信頼の確立”である。
信頼の確立の第一歩、それは「共感を伝える」である。人との会話において“対話”が上手な人は、この共感を伝えるスキルがかなり高いと思われる。さて、共感を伝えるとは一体どうやって・・・?

それは、“お客さまの立場に立って疑問を想像し、想像したことをお客さまに伝える”ことである。例えば、営業担当者の初めての訪問に対し、「何のために来るのか? 他社とどこが違うのか? どんな実績がある会社か?・・・」などは、お客さまからすると当たり前に抱く疑問である。だとすれば、素直にそのお客さまの疑問を伝えてみることは有効であろう。お客さまも営業担当者自身も緊張感を下げることができ、落ち着いた雰囲気でお客さまの疑問に答えることができる。 これが信頼の確立の第一歩である。
“共感を伝える”メリットは、疑問を想像することで、予めお客さまが知りたい答えを準備できる点である。 特に新人営業担当者の皆さん、使ってはみてはどうだろうか。(菊池政司)

医療法人悠水会を担う次世代の管理職を養成:医療法人悠水会様

2009年4月1日 水曜日

~高齢者ケア文化の実現に向けて〜

08-0904-1医療法人悠水会 事務長 徳川次男様

当法人は水城病院(抑制廃止宣言病院)を核として1957年(昭和32年)設立、太宰府市及びその周辺地域で高齢者ケアサービスを提供し、「安心」と療養の中にあって「生きる喜び」を提供することを念頭に活動しています。

 

 

 

08-0904-2【高齢者ケアサービスのプロフェッショナルとして】
高齢者ケアサービスのプロフェッショナルとして常にチャレンジ精神を持ち、新しい専門知識や技術を修得し、これを地域に還元しながら地域一体となって「高齢者ケア文化」を実現したいと考えています。
【高いホスピタリティ(おもてなしの心)】
看護・介護におけるケアサービスの品質は、まさにその“人”そのものの品質であり、職員一人ひとりの高いホスピタリティ(おもてなしの心)とプロフェッショナルとしての意識と技術が要求されます。
【若い職員が新しいことにチャレンジする】
医療法人においては、民間の会社と比較すると資格社会の影響からかも知れませんが、まだまだ縦社会の組織風土が根強く残っています。よりよいケアサービスの提供や制度改革の激しい医療・介護環境に上手く対応していくためには、中堅の若い職員がもっともっと新しいことにチャレンジし、当法人を引っ張って欲しいと思っています。
【グループワークがチームコミュニケーションの活性化につながる】
ラーニング・システムズ社には、次の世代の管理職を早い段階から育成していくために、第1期生は20人を対象に選抜し、管理職としての基本から実践のためのマネジメント修得までを2年間に亘り実施して頂いております。2009年は第2期生がスタートしますが、第1期生からの評判で2/3が自主的に参加を申し出たメンバーです。 看護・介護はチームで仕事をすることが多く、研修でのグループワーク中心の進め方が、チームコミュニケーションの活性化にもつながっています。 2年間の育成スケジュールの中では、単に研修で終わるのではなく、これまで以上に事後課題や現場での活用をフォローする関わり方をもっと増やしていきたいと考えています。
【医療・介護福祉界のリーディングホスピタルとなる】
第2期生で当初の予定通り30人の次世代の管理職を育成できます。この30人が300人の職員の中でマネジメントとリーダーシップを十分に発揮し、悠水会が医療・介護福祉界においてリーディングホスピタルとなるよう大いに期待しています。

“北辰斜にさすところ・・・”(1) ~旧制高等学校の教育とは~

2009年3月1日 日曜日

08-0903“嗚呼玉杯に花うけて・・・(一高)”、“紅萌ゆる丘の花・・・(三高)”、“北辰斜にさすところ・・・(七高)”と、毎年各地で「寮歌祭」が行われ「高齢の青年達」が弊衣破帽で集い、放歌高吟し、その青春を共有する。

総じて、齢80を過ぎた彼らの人生で最も輝いていたのが高校生の時であり、デカンショ(デカルト、カント、ショーペンハーウェル)で教養を積み、ボート、排球、籠球、野球等の運動をし、そして寮の仲間と酒を酌み交わして天下国家を論じあった。まさに至宝の時であったであろう。
明治以降日本は、自らを近代国家に作り上げるために西欧文明の急速な摂取を必要とし、その学術研究と教育の最高機関として帝国大学を設置した。西欧文化の移入を急ぐ大学は、外国語による高度な教育が中心となったため、特にその予備教育を必要とし、明治19年(1886年)の中学校令により旧制高等学校が設置された。 旧制高等学校は、ナンバー校(明治時代設立校)が8校、地方校(大正・昭和時代設立校)が17校、他に七年制校10校、国立大予科6校の計41校であり、国家を背負うリーダーを養成する学府であった。

帝国大学への進学の特権をもつエリート校でありながら、独立した性格をもつところの世界でも類をみない学校であり、自由と自治が育まれ、学生はその青春を謳歌した。 旧制高等学校の教育の理念は、「教養」と「愛国心」であり、その根底に“武士道と騎士道”とが流れている。“生き方の鍛錬”と“リーダーシップ”の涵養が行われ、明治の後半から昭和の前半における日本の創った多くのリーダーは、その殆どが旧制高等学校を経ている。

翻って今の日本の教育や如何に・・・。“生き方の鍛錬”や如何に・・・。もし可能であれば、学校制度を元に戻したい。そして人生観、国家観(世界観)を有する凛としたリーダーを育てたい。 (高原要次)

女性ならではの強みを営業に活かすために

2009年2月1日 日曜日

08-0902女性の場合、営業という職種は仕事を選ぶ際の選択肢として考えにくいと聞く。営業というとタフでハード、男性の仕事というイメージがあると思う方が多いからだろう。 しかし、女性の活躍が企業の生き残りを左右するとも言われる現在、女性営業担当者も確実に増加してきている。なぜなのだろうか。

営業という仕事は「モノを売る」ことが目的ではない。お客さまが抱えている問題を解決して、満足を提供することが目的なのである。問題を解決するためには、お客さまとの信頼をベースに、お客さまの抱えている課題について質問をしていく必要がある。その際、女性独自の強みや感性が非常に有効なのだ。女性が与える柔和さはお客さまに警戒されにくく情報収集がしやすいだろうし、お客さまの視点での気づきは、お客さまに今までにない価値を提供できるかもしれない。

このように営業の本来の目的を考えると女性の強みが営業活動の様々な場面で適していることが分かる。だからこそ企業は女性の営業担当者を増やすことで、様々な面でお客さまのお役に立とうとしているのである。  営業はモノを売るのではなく、お客さまの満足により、互いに笑顔になる仕事である。その上で、お客さまと信頼関係を築き、お客さまのニーズや課題を正確に把握し、パートナーとして互いに認知しあう関係になることが求められる。そのためには、学習と経験が欠かせない。女性が持つ可能性を引き出す上で、どのタイミングで何をどうやって学ぶかを考えることが重要である。 (川久保和華)

会社と社員のWIN-WINの関係をつくる:パナソニックシステムネットワーク株式会社様

2009年1月4日 日曜日

08-08121パナソニック コミュニケーションズ株式会社 人材戦略チーム 社員研修所
主事 陣内 康成様
当社では、キャリアアッププランの一環として、2006年度よりスキル評価を導入しました。これは、社員一人ひとりが今の自分のスキルレベルと、職場で求められるスキルレベルを客観的に理解し、どのように自分を高めればよいかを把握することを目的としています。不足しているスキルはOJTやOFF-JTで補う計画を立てますが、その期間は一年単位となっています。

会社を取り巻く環境が大きく変化する中、単年度のスキルアップ計画の積み重ねも必要ですが、社員の会社生活の長さを考えますと、10年程度の長い視点での方向付けも重要です。このような背景から、当社ではラーニング・システムズ社の協力を得てキャリア・アドバンス・プログラム(CAP)をスタートさせました。

会社は多様な人材の最大活用や活躍する場の提供を目指し、社員は自らが保有するスキルを最大限に発揮することで、結果としてともにハッピー、言い換えるとWIN-WINの関係を創ることにつながるのではないかと思います。

30歳、40歳、50歳の10年刻みで三つの研修を行っていますが、受講者からは
・短期的な思考だけではなく、長期的な視点で考えるようになった
・同年代の社員とのディスカッションでお互いに刺激され、視野が広がった
・環境が大きく変わる中で会社と社員の関係が変わったことに気づいた
・会社生活や人生の選択肢が広くなった

という評価を得ております。
ラーニング・システムズ社は真摯な会社で、「受講生に常に何かを感じてもらおう、気づいてもらおう」という姿勢や、「講師の経験の幅の広さからのアドバイス」等を高く評価しています。

08-08122この研修は、継続してこそ価値があると感じています。また、受講者には10年後に現在を振り返ったときに、どのようにキャリア形成が実現できているのかを検証してもらいたいと考えています。プログラム内容は会社の施策を反映させながら随時見直しを行い、会社と社員がWIN-WINの関係を築くことができるよう、人事部門一丸となって社員のキャリア形成をサポートしていきたいと願っています。