ラーニング・フォーラム2009ご報告

「ラーニングフォーラム2009」を開催いたしました。多くのお客様にご参加いただき、大変好評の後に終了することができまし。た内容について簡単に、報告いたします。
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開 催 日 2009年9月1日(火) 13:00~17:00
開催場所 福岡国際会議場 501会議室
講 師 末吉紀雄様(コカ・コーラウエスト株式会社 代表取締役社長兼CEO) 

高田圭悟(ラーニング・マスターズ株式会社パフォーマンス・コンサルタント))

音 楽 六子様

13:05~ オープニング:ラーニング・システムズ株式会社 代表取締役社長 高原 要次

 
07forum2009-2●ラーニング・システムズの企業理念、考え
・“学習を通して成長し、人の役に立ち、人生を楽しむ”

●ラーニング・フォーラムのコンセプト
・「成長曲線」今までの延長線上では成長はできない
・「学習する組織」づくりのお役立ち

●戦略型リーダー
戦略とは「戦」に勝つための方策。企業では明日の勝利のための経営のやり方
・過去の成功パターンを捨てる
・環境に学び、柔軟に対応する
・強いミッションと明日への明確なビジョンで今を変える

●今回のフォーラムのテーマ 「戦略型リーダー」
・思考の品質を上げ新しい明日を創る人

13:25 ~ コカ・コーラウエストにおける企業再編戦略について~
コカ・コーラウエスト株式会社 代表取締役社長兼CEO 末吉紀雄様

企業再編を通じ、学んだことや感じたこと、そしてこれからのコカ・コーラウエストの取り組みについてご講演。 

07forum2009-3●飲料業界とコカ・コーラウエスト
「びん」が中心の時代は、飲料販売とびんの回収という、いわば「動脈と静脈」の商売が中心であった。しかし、缶やPETが主流になると飲料販売のみでの商売が可能となり、新規参入企業が増加、非常に厳しい業界となった。
また、市場や消費環境の変化に伴い、パッケージがびんから缶・PET中心に、販売チャネルもスーパーやコンビニエンスストア主流に変化してきた。企業そのものも、まさに「変わらないと生きていけない」時代となった。
そのような状況でコカ・コーラウエストは、企業再編を行い、変化に対応してきた。1999年北九州コカ・コーラと山陽コカ・コーラが合併し、コカ・コーラウエストジャパンが誕生。
その後、三笠コカ・コーラ、近畿コカ・コーラと合併、南九州コカ・コーラと資本業務提携し、国内最大、世界でも有数の規模を持つコカ・コーラウエストが誕生した。変化に対応するための戦略の1つが「企業再編」であった。

●企業再編の振り返り、それを通じて学んだこと
市場の変化に対応するために、1999年以降、企業再編を行ってきた。現在、コカ・コーラウエストは県境のビジネスではなく、西日本一帯を営業エリアとしてとらえビジネスを展開している。
エリアが変わりお得意様も変わり会社自体も変わった。明日を生きるためには、過去の基準や今までのやり方を捨て、新しい基準で物事を考えることが求められる。
異なる会社が合併をすると、仕事の進め方や組織の考え方、そこにいる社員一人ひとりの考え方が異なるため、様々な問題が起こるものである。だからこそ「凡事の徹底」やビジョンを浸透させるための取組みが欠かせない。「悪貨は良貨を駆逐する」のが自然の原理であるため、社員が苦労しないように教育と訓練のバランス必要となってくる。教育は知らないことを教えること、訓練はそれを繰り返し行い身につけることである。教育と訓練の比率は4:6が望ましい。

●コカ・コーラウエストのこれから
コカ・コーラウエストグループの経営理念、目指す経営の姿、グループ経営体制を共有したうえで、既存ビジネスは拡充しつつ、将来を見据えた体制の強化を実施しながら飲料を基軸とした新たなカテゴリーへの拡大を行っていきたい。

14:50 ~ Six Thinking Hats? ~平行思考のためのツール~
ラーニング・マスターズ株式会社 パフォーマンス・コンサルタント 高田圭悟

効率的・効果的・納得感に優れた「質の高い思考法」の紹介 

07forum2009-4●シックス・シンキング・ハッツとは
ビジネスを進める上での基盤となる「考える」こと、その品質を上げるためのツールである。
なぜ、このツールが有効なのか、物事を考えるときに陥りがちな2つのワナから考えてみる。

1.一つ目のワナ「混乱」・・・一度に複数のことを考えようとするため
混乱の原因は、一人ひとりの思考の「くせ」である。情報を重視する人、直感に頼る人、批判的な見方の人など、思考には「くせ」がある。

2.二つ目のワナ「対立」・・・エゴとエゴがぶつかり合うため
対立の原因は「私は正しい、あなたは間違っている」という思考の「くせ」と「くせ」がぶつかり合うからである。これでは衝突、攻撃的、非建設的非生産的なやり取りになってしまう。
、話し合いから得られる成果に目が向き、建設的・協力的な態度で考えられるようになる。
こういった混乱や対立を避けるために有効なのが、物事の側面を1つずつ考える平行思考である。平行思考の具体的な方法が、シックス・シンキング・ハッツである。この思考法を身につけることで、混乱を避け、多面的に物事を考えられるようになる。また

●活用場面
<マネジメント>
参加メンバーの意見を引き出しながらのミーティング進行。部下育成。業績評価。計画立案
<マーケティング・研究・企画開発>
商品・サービスの企画。マーケティングプラン。リスク管理。品質改善。
<営業>
販売戦略。顧客分析。提案書の充実化。お客さま思考の営業。面談の進め方。
<個人・プライベート>
高額商品の購入。悩み解決。禁煙・ダイエットの促進など。

●導入事例の紹介
大手銀行や機械メーカー、化学メーカーでの導入事例を紹介。
知識の量が組織の成功を決めるのではない。得た知識をいかに活用するかが組織の成功につながるのである。そのために優れた思考法を身につけていただければと思う。

15:55~ ラーニング・システムズからのお知らせ〜
ラーニング・システムズ株式会社 営業部長  高山 有朋

ラーニング・システムズの近況について3つの視点で紹介 

07forum2009-5●現在の取組みについて
セールス分野、マネジメント分野、サービス分野へ取り組みはもちろん、最近ではビジネスの基盤となる共通プログラム分野や能力アセスメントツールの充実を図っている。

●公開講座について
「営業マンの人数が少なく営業研修が会社単位で実施できない」、「新人研修担当になったが、新人研修で何を行えばよいのか、どう行えばよいのか分からない」等、あらゆるニーズに応えるべく、今後は公開講座を充実させていく。

●能力アセスメントツールの紹介
1.EQ調査
EQとは、具体的には「自分の気持ちを把握し、コントロールする力」「周囲の人の気持ちを察したり、理解したりする力」 「人間関係で上手く対処する力」などである。

2.営業力調査
目的は、営業担当者のパフォーマンスに影響がある2つの要因(個人的能力と環境要因)を調査し、営業力向上の手がかりをつかむことである。

ラーニング・システムズでは、各企業それぞれの課題にあわせた解決策を提供させて頂いているため、ここで紹介するのはあくまで一部である。今後も各企業の課題解決や要望にお答えできるよう努力していきたい。

16:45~ こころ歌 六子様

07forum2009-6●島根、松江在住のシンガーソングライター六子とパートナーもりゆみこ、ふたりによるライブ。
「縁」をテーマにした曲、地元島根の安来節を取り入れた曲など、まさに心に染み入る歌ばかりであった。
「エイサッサ―」と参加者全員で拳を振り上げ歌うシーンも見られ、会場が一体となり六子の世界に浸っていた。