女性ならではの強みを営業に活かすために

08-0902女性の場合、営業という職種は仕事を選ぶ際の選択肢として考えにくいと聞く。営業というとタフでハード、男性の仕事というイメージがあると思う方が多いからだろう。 しかし、女性の活躍が企業の生き残りを左右するとも言われる現在、女性営業担当者も確実に増加してきている。なぜなのだろうか。

営業という仕事は「モノを売る」ことが目的ではない。お客さまが抱えている問題を解決して、満足を提供することが目的なのである。問題を解決するためには、お客さまとの信頼をベースに、お客さまの抱えている課題について質問をしていく必要がある。その際、女性独自の強みや感性が非常に有効なのだ。女性が与える柔和さはお客さまに警戒されにくく情報収集がしやすいだろうし、お客さまの視点での気づきは、お客さまに今までにない価値を提供できるかもしれない。

このように営業の本来の目的を考えると女性の強みが営業活動の様々な場面で適していることが分かる。だからこそ企業は女性の営業担当者を増やすことで、様々な面でお客さまのお役に立とうとしているのである。  営業はモノを売るのではなく、お客さまの満足により、互いに笑顔になる仕事である。その上で、お客さまと信頼関係を築き、お客さまのニーズや課題を正確に把握し、パートナーとして互いに認知しあう関係になることが求められる。そのためには、学習と経験が欠かせない。女性が持つ可能性を引き出す上で、どのタイミングで何をどうやって学ぶかを考えることが重要である。 (川久保和華)