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今月の視点 7月[LEARNING SHOT] を更新いたしました
2012年6月29日 金曜日“日本の教育を考える”
2012年6月29日 金曜日今年の我が家の田植えに、セネガルの青年ジャワラくんと中国人女性袁さんの二人の留学生が手伝いにきてくれた。もうかれこれ、3年の付き合いになるが、二人とも好感のもてる若者である。田植え作業では、汚れや辛さを厭わず、黙々とかつキビキビとこなし、徐々に次の作業を想定して動くようになってきた。大変スマートである。そして彼らにとっては新兵器にうつる田植え機に異常な関心を示し、質問し、体験し、この機械のメカニズムを知ろうとする。
田植えが終わり、我が家に戻ると、ジャワラくんが納屋の一角を貸してくれ、と言う。そしてメッカはどっちの方向かと問う。床に紙を敷き、やおらお祈りを始めた。彼はイスラム教徒なのである。肉は食べない、酒は飲まない。国費留学で日本に来ている。あと一年でセネガルに帰り、国家機関で働くか大学の先生になり、日本で学んだことを祖国に活かす、と言う。英語、フランス語、日本語の三か国語が堪能、そして誇りある凛とした態度に彼の将来を確信する。
明治以降日本は、自らを近代国家に作り上げるために西欧文明の急速な搾取を必要とし、その学術研究と教育の最高機関として帝国大学を設置した。更に、その予科教育として1886年(明治19年)高等学校を設置された。この旧制高等学校の教育の理念は「教養」と「愛国心」である。旧制高等学校の定員と帝国大学の定員はほぼ同数、学生は受験勉強ではない勉強で人生を学び、鍛練し、リーダーシップを身につけた。戦前、戦後の日本を創った多くのリーダーは彼らだった。その彼らが世を去り、日本はリーダー不在でさまよい始めた。
日本の若者はこれでいいのか。日本の教育はこれでいいのか。「本学」を修めた、人生観、国家観(世界観)のある凛としたリーダーを育てたい。日本の教育を考えよう。(高原要次)
*7月23日「ラーニング・フォーラム2012」“日本の教育を考えよう”(ゲスト:呉善花氏)
今月の視点 2012年6月「くつろぎの空間」を更新いたしました
2012年5月31日 木曜日こちらからご覧いただけます。 >>詳しくはこちら
2012年6月”サラマンカの想い出”
2012年5月31日 木曜日2003年の春、まだ肌寒いスペインに行く機会がありました。行きたい国でもあったのですが、息子が留学で滞在しているサラマンカという都市を訪ねるのが目的でした。
サラマンカはマドリードから北西へバスで2時間半ほどの場所にある古都です。そしてここには旧市街とともにユネスコの世界遺産にも登録されている“サラマンカ大学”があります。
1218年に設立され、現存するスペイン最古の大学です。日本ではその頃は鎌倉時代です。約800年の歴史があるのにはびっくりしました。
16世紀の大航海時代には航海計画が綿密に練られた場所にもなっています。
サラマンカの街を歩いて気付いたのが、お土産品に“カエル(蛙)”をモチーフにした商品が多いと言うことです。「え?どうして蛙?」と不思議でしたが答えは大学の正面玄関にありました。建物にはたくさんの美しく細かな彫刻の装飾が施されていますが、その中のどこかに
“蛙”の彫刻があるのです。そしてそれを見つけると 学業が成就すると言われているとか。ですから玄関の前では多くの観光客が必死にこの“蛙”の居場所を捜していました。私も同じように捜しましたが、なかなか簡単に見つけられず、こっそり教えて貰いました。
スペインには、サラマンカ以外にも世界的に有名な観光場所が多く存在します。
バルセロナには「サグラダファミリア」、ガウディがデザインした「グエル公園」や代表的建築物「カサ・ミラ」、そしてグラナダにはイスラム芸術の最高峰「アルハンブラ宮殿」等....
日本の大学で秋の入学を検討していますが、確か息子がサラマンカ大学に入学したのも秋でした。
現在も世界各地から多くの学生がこのサラマンカに来るそうです。文化は勿論、最も美しいスペイン語が学べるのも人気の秘密なのだと思います。外国を訪れて文化の違いとかを新鮮な感覚で吸収するのは若人の特権かも知れません。
家ではゆっくり過ごすことがないのだからと息子は私にペースを合わせてくれました。サラマンカは治安が安定しているので日本のように安心して散策した事を覚えています。案内されながら美しい建築物を鑑賞したり、買い物をした有意義で楽しい時間は今でも忘れられません。
(原口佳子)
今月の視点2012年5月「解決への手がかり」を更新いたしました
2012年5月7日 月曜日こちらからご覧いただけます。 >>詳しくはこちら
2012年5月「意見をまとめて納得できる結論に導く会議の進め方 ②~生産的な会議の進行法」
2012年4月27日 金曜日
前回混乱しがちな思考を6つのパターンに分割し組み合わせて活用する「シックス・シンキング・ハッツ」という方法を紹介した。今回はシックスシンキングハッツを使用し「新規受注を増やすためには?」というテーマで会議を運営する一例を出したい。
∏ テーマの明確化と共有(1分) ・新規受注を増やすためにどうするか
∏ 新規受注を増やすためのアイデアを出す(15分) ・売る商品とサービスを変える ・訪問先訪問量を変える ・見込客リスト再構築
・新規開拓日を設ける ・計画-実践できるマネジメントに変える
∏ 分かっている情報、事実を洗い出す(10分) ・過去3年間の売上、利益 ・既存客:新規客の売上と数の割合 ・今後の受注見込
∏アイデアの利点、実現性を探す(10分) ・営業の無駄がなくなる ・ターゲットが明確化されることでPDCAがまわしやすい
・3ヶ月スパンで営業計画をたて実践
∏ アイデアに対するリスク、問題点明確化 (5分) ・実際に行動できるのか ・はたしてやれるのか
∏ アイデアに対し感情、直感を出す(5分) ・変わるチャンス! ・今まで出来なかったのに出来る?・3ヶ月単位ならやれそう
∏ アイデアの改良、代替案を出す(15分) ・セールスミーティングの方法を変える
・過去の報告10%、受注するためにどうするか智恵を出し合うミーティングにする
・新規顧客訪問の量を徹底管理 ・営業活動シートを改良
∏ 要約、まとめ、次のステップを示す(5分) ・営業活動シートを今週金曜日までに作成 ・3ヶ月-3週間-1週間スパンで活動管理
・ミーティングの確認項目の変更
この進め方だと約1時間で意見をまとめ結論付け、次のステップが明確になり、会議は終了する。
6つのハットは思考に方向性を与えるものであるため、好む好まざるに関わらず、全員が指定された時間そのハットのみに専念することが求められる。またファシリテーターが全員に参加を促す関わりを行うため参加者全員が発言できるため、納得度が高い。
「シックス・シンキング・ハッツ」を使用すると、所定時間内に活発な意見を出し合い何らかの結論が出る。「また、会議か・・」とため息を付くことが減るかもしれない。(川口和華)
今月の視点 2012年4月[LEARNING SHOT]を更新いたしました
2012年4月2日 月曜日こちらからご覧いただけます。 >>詳しくはこちら
“東大秋入学を教育改革のトリガーに”
2012年4月2日 月曜日東京大学の懇談会が、学部の春入学廃止と秋入学への全面移行方針を打ち出した。世界的に多数派の秋入学に移行することで、留学生の受け入れを増やし、国際的な大学間競争に耐える教育環境を整備するのが狙いだという。
京大など国立大9校に早稲田大、慶応大を加えた11校と秋入学を検討する協議会を設置して5年後の実現をめざしている。 東大がライバルとしている欧米の大学のほとんどが秋入学を実施しており、これが学生と教員の国際交流を阻害していることは否めない。
中間報告によると、学部生に占める留学生の割合は米国ハーバード大が10%、韓国のソウル大が6%、中国の北京大が5%なのに対し、東大はわずか1.9%にとどまる。英国の教育専門誌がまとめた世界の大学ランキングでも、昨年は東大の30位が最高で、200位内に入った日本の大学は5校しかない。
世界では215カ国のうち6割以上が大学の入学時期を9月か10月に設定しており、欧米は8割が9月入学だ。日本も秋入学に移行することで海外の優秀な学生を集めて国際化を図り、「世界最高の教育水準を追求しよう」という狙いである。
しかし、入学時期を秋にするだけで、国際化が進み、世界最高の水準までレベルが上がるとは思えない。それには、教育の内容そのものが問われるし、海外から学生や教員を日本に引き付ける魅力あるものがあるか、また日本から海外に学びに出る環境ができるかも問われる。
高校教育と大学院教育との接続での問題を、大きく取り上げて秋入学に反対する方々も多い。いわゆるギャップタームである。しかし、今回の東大の提案が大きな社会的関心を呼んでいるのは、大学教育は勿論、小学校からの6・3・3・4の学校教育制度と、その内容を懸念する人が多いからであろう。
世界で伍していく文字通りのグローバルな人材を育て、しかも「世界最高水準」を追求するのであれば、単に大学の秋入学に留まらず、初等教育・中等教育から一貫した新たな教育制度を作り上げ、特にその内容を見直し、日本の教育の質をいかに高めるかを検討すべきである。そして、教育によって人を創り、国を創る“教育立国日本”を目指すべきである。 (代表取締役社長 高原 要次)
2012年3月 ” 花を愛でる ”
2012年2月29日 水曜日冬の寒さはいつも厳しくて、心が閉じこもりがちになりますが、目を庭におろすと真っ赤な実をつける‘せんりょう’や‘まんりょう’、赤い花の‘椿’、黄色の花をつける‘ロウバイ’などの花木やたくさんの‘水仙’の花たちが私たち家族の心をなごませてくれます。
冬の空を彩る‘ロウバイ(蝋梅)’は淡い黄色の花がお正月頃から咲きだし、上品な香りがして大好きです。花びらは分厚くロウのような質感があります。生前の義母も花が大好きで、特に栽培が難しい‘エビネ’は自慢の花でもありました。また水仙やユリは庭のところどころに次々と咲くので、毎週一輪挿しに挿して楽しんでいます。毎年一緒にお正月に活けてたこの‘蝋梅’と‘椿’‘ユリ’‘水仙’等は義母を懐かしく想い出させてくれるのです。
“スイセン”と言えば、平成7年の阪神・淡路大震災では震災発生後、天皇皇后両陛下が被災地に行かれました。その時、皇后陛下は御所に咲いた“水仙”をお持ちになって崩れ落ちた建物のうえに手向けられたそうです。そして今回の東日本大震災。自宅が流されたのに、庭で咲いていたという“水仙”の花を皇后陛下に贈ることが出来た方がいらっしゃるのです。この方の自宅は流されたのに、花は流されず陛下の手に渡された...
日本のたくさんの人が、このあたたかい出来事に胸があつくなったことでしょう!花を愛でることは、私たち人間に思いやりのある優しい心を育むのに大事な役割のひとつなんだとつくづく思います。
-東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ-
ほら、春の足音がすぐそこに。 (原口 佳子)
今月の視点 2012年3月 「くつろぎの空間」を更新いたしました
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