10年来、小学生の登校時に一緒に歩き、横断歩道で安全誘導をしている。一人ひとりの顔と名前を覚え、この子どもたちと顔を合わせるのが楽しみだ。
ニコニコしながら走って駆け寄ってくる子どもたちに、「行ってらっしゃい」とハイタッチすると、ほのかな嬉しさが沸き上がる。
子どもたちの中に、4人の6年生がいる。卒業式の前日に、6年生の一人「心海(ここみ)」ちゃんから、プレゼントをもらった。
遠くから走ってきて、ペコリと頭を下げ、「ありがとうございました」と言って、私に紙袋を手渡した。その中に、彼女が描いた“絵”が入っていた。嬉しい・・・!
この「心海」ちゃんはじめ4人の6年生に、本をプレゼントした。「21世紀に生きる君たちへ」(司馬遼太郎)だ。
「司馬遼太郎が子どもたちに書き残した歴史から学んだ人間の生き方の基本」と紹介されている本で、「人間の荘厳さ」、「21世紀に生きる君たちへ」、「洪庵のたいまつ」の三編で構成されている。
いずれも小学国語教科書に収められている内容だ。ほんの20ページほどの小冊子だが、これをドナルド・キーンが英語に翻訳し、並べて英文が記載されている。
冒頭に、こう記されている。「人間は、鎖の一環ですね。はるかな過去から未来にのびてゆく鎖の。・・・・・人間のすばらしさは、自分のことを、たかが一環かとは悲観的に思わないことです。荘厳なものです。「21世紀に生きる君たちへ」は、そうゆう荘厳さを感じつつ書いたのです。と。
先人には、次の社会を今より少し良いものにする義務がある。それを担うのが次世代を生きる子どもたちである。我々には、彼らに良い影響を与える義務がある!
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高原 要次















