“勤労感謝の日”は“新嘗祭”

 今日は11月23日、「勤労感謝の日」。国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年法律第178号)第2条によれば、その趣旨は「勤労をたつとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」となっている。
 日本では古くから、天皇が新穀などの収穫物を神々に供えて感謝し、自らも食する「新嘗祭」(にいなめさい)という祭事が行われてきた。第二次世界大戦後、新たに日本国憲法が制定され、祝祭日から国家神道の色彩を払拭するという方針のもとで新たに祝祭日を選定し直すことになった。1947年(昭和22年)に召集された第2回国会で祝祭日の名称の全面的な見直しが行われ、「勤労感謝の日」が採択され、翌年国民の祝日に関する法律に規定された。
 我が家では、祝日は“日の丸”を揚げるのだが、近所で“日の丸”を揚げている家はない。少年時代は、隣近所では祝日に国旗を揚げるのが常であったが、どの家もいつしか揚げなくなった。“日の丸”を目にするのは、オリンピックや国際大会でのウイニングランや応援の場面であろうか・・・。“君が代”もまた然り。
 スタンフォード大学フーバー研究所が、時を経て公開された「アメリカの日本占領時代の文書」を調べているが、占領政策の大方針として、“日本が、二度とアメリカに歯向かわないように”、“日本が、自国に誇りを持たないように”と記述されているらしい。さらに、個々の政策が生ぬるいのではないかと問われた最高司令長官マッカーサーは、“40年後の日本を見てくれ!”と答えたそうだ。戦後80年、日本人としての誇りもなく、自国を自分たちで守ろうともせずアメリカに依存する、アイデンティティのない日本人。マッカーサーの戦略は大成功だったのか・・・。まだ間に合う、“凜とした日本人を取り戻そう”
 アメリカやカナダでは、11月の第4木曜日は「感謝祭Thanks Giving Day」である。日本の11月23日は、米国流の「感謝祭」ではなく、古代からの「新嘗祭」がふさわしい。まして、米つくりを生業としてきた我が家である。“日の丸”を上げ、炊いた新米を“お稲荷さま”にあげて新穀を祝い、自然と神に感謝しよう。

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