二人の監督

08-08101私のお気に入りのネクタイの一つに、桜の刺繍とともに“2003 WORLD CUP”と記されたレジメンタル・タイがある。向井昭吾さんから頂いたものである。
今年の年賀状に、苦笑した一枚があった。“こんなことになっちゃいました ・・・!”岡田武史さんからの葉書である。 この二人、かたやラグビー、かたやサッカーだが、ワールドカップの本戦で指揮を執った監督である。幸運にもこの偉大な監督と知己を得たことを神に感謝し、しかもわが社のラーニング・フォーラムで、それぞれ講演

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してもらう機会を得たことを、仏に礼を言いたい。 二人とも、テレビ受けは決して良いとは言いがたい。特に岡田さんは、評判が悪い。しかし、生の二人は、“ナイス・ガイ”。勿論タイプは違うが、気さくで、よく飲み、よく笑い、よく語る。楽しい方々である。
フォーラムの講演は、向井監督が2004年、岡田監督が2007年である。それぞれ、講演テーマは異なるが、力説なさることが同じであることに驚いた。それは、基本の徹底。全日本の選手、トップリーグ・Jリーグの選手も、やはり基本なのか・・・。1:1でのフィジカルで勝つこと、体調管理・自己管理すること、挨拶とコミュニケーション、しっかりと練習すること、勝つ意欲。マジックはないのである。真摯なスタンスで、地道に自分自身の能力を高め、目的・目標に向かって集団の力を結集する。SIMPLE IS THE BEST.
ところで、ラグビーもサッカーも発祥はイギリスである。しかし、いずれもワールドカップには、イングランド、スコットランド、ウェールズの3ヶ国でエントリーするのは何故? 2012年のオリンピックの開催は、ロンドン。国はUK、何故・・・? (高原要次)